細田守「サマーウォーズ」を観ました。(6回目)
正月早々に初売り目当てで出掛けた某ショップで、映画「サマーウォーズ」のBD豪華限定版が安く売っていたため、迷うことなく購入。妥協して安いDVD版を買わなくて正解でした・・・。
家で観るのはかれこれ6回目となるのですが、今回もまた涙を止めることが出来ませんでした。
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御歳90歳となる栄おばあちゃんからの手紙に、こんなセリフがあります。
「いちばんいけないのはおなかがすいていることと、独りでいることだから」
このコトバは、本当に身にしみました。
私は孤独にひとりで過ごす時間が好きです。このブログを書くときもそうですが、物事を深く考えるときには、そういった時間が必ず必要だと思います。
しかし一方で、ベタなコトバではありますが「人はひとりでは生きていけない。」ことを痛感することもあります。
おなかがすいていることと、独りでいること。それが成すことは、すなわち思考が貧しくなることでしょう。深く推敲するのは良いことですし、多少のハングリー状態は野生の本能を呼び覚ますかも知れません。しかし自分がどん底に落ちているときに、おなかがすいていたり、独りでいることはネガティブな発想しか浮かばないものではないでしょうか。
映画の中でこのコトバは、遺書のかたちで読まれます。つまり、家族みんなが悲しみのどん底にいるときに使われています。そんなときこそ、このコトバがもっとも意味を成すことを、栄おばあちゃんはわかっていたんでしょうね。
このシーンで私はいつも、泣きます。
東日本大震災という未曾有の危機に、私たちは「絆」という目に見えないものに励まされ、復興を成し遂げようともがいています。
この映画では、原発に衛星が落ちるという危機に、「繋がり」を武器に立ち向かっていきます。
「絆」と「繋がり」。コトバは違えど、意味しているものは変わらないのではないでしょうか。国と家族、規模は違えど、自分の住んでいるこの国を、自分の大事な人たちを守ろうと諦めない気持ちは、きっと大差ないものです。
観るのは6回目となる今回、私はそんな未曾有の大災害と重ね合わせて、観てしまいました。
意図せずに。この映画は、あの大災害を乗り越えようとしている今こそ、観るべきものだと強く思います。
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