B&Bで行われた"2013 今年も 同じ 働き方”でいいんですか? ボールペン1本と マルクスから考え始める <仕事と生き方>入門 安藤美冬×木暮太一"に参加してきました。
冒険に出よう (U25サバイバル・マニュアル) (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)
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- 発売日: 2012/11/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 木暮太一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/26
- メディア: 新書
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昨年末に読んだ安藤美冬さんの著書「冒険に出よう」に感銘を受けたため、下北沢の書店「B&B」で1月12日に行われた、木暮太一さんとの対談イベントに参加しました。
テーマは表題のとおり、《今年も同じ ”働き方”でいいんですか?》です。
私は現在30歳になったばかりで、これを区切りに今までの働き方と決別しようと動き出しました。きっかけになったのは、前述の安藤美冬さんの著書「冒険に出よう」です。2012年はじめより、ベストセラーとなった瀧本哲史さんの著書「僕は君たちに武器を配りたい」や、このたびの対談相手・木暮太一さんの著書「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」、海老原嗣生さんの著書「仕事をしたつもり」を読み、徐々に働き方についての考えを温めてきました。
そういえば、2012年に読んだビジネス系の書籍は、ほとんどが星海社の本ばかりでした。編集長の柿内芳文さんの考え方に深く影響されたから、という部分が大きいのですが、今回のイベントにも進行役として来られており、直接話を聞けてラッキーでした。
※ちなみに安藤さんが着ていた、鳥など生き物がプリントされたワンピース(?)が非常に可愛かった!
今回の対談者は、NHK番組「日本のジレンマ」に共演したのが最初で、番組内容は”格差を超えて”、がテーマだったそうです(見ていなかったことを後悔・・・)。
イベント内容は前半が対談、後半が質疑応答だったのですが、正直もっとおふたりの仕事観を詳細に聞きたかった思いが強かったため、所要時間の半分が質疑応答であったことは残念。それぞれの著書に書いてある基本的な内容がメインであったので、今回はシングルインカムから脱却するための「入門編」といった講義として私は捉えました。
↓前半の対談の中から、私が興味を持ったコトバを、対談から箇条書きにしてみました。
●業務の中で、一日ひとつ新しいことを行なう。(安藤)
●「今日からできること」、から動かしていく。(安藤)
●業務を棚卸しして、自分に本当に必要なものを見つけていく。(木暮)
●もともと売れるものをもっと売れるようにするよりも、止まっているものを売れるように動かしていくことが”チカラ”になる。(安藤)
●自分に合う人や、一緒にいて楽しい人と仕事ができることが、フリーランスのいいところ。むしろそれがないと、フリーランスなってやってられない。(安藤)
●「仕事」と「作業」は違う!(木暮)
●市場移転=いままでは全く注目されてなかった作業が、別の場所では仕事として活かせる。(安藤・木暮)
●人間は、生活のレベルをなかなか落とせない!年収を追っかけていく生活をしていくと、ラットレースから抜け出せない。(木暮)
●現代の若い人が、役職につくのを否定するのは、自己内利益という考え方からすると、至極真っ当な判断である。(木暮・柿内)
●昇進すること、名刺の肩書きがグレードアップすることにたいして、昔は自己内利益を感じていた。(安藤)
木暮さんの著書でも重要な箇所として解説してありますが、「自己内利益」という考え方は、今の時代に非常にマッチした考え方だと思います。私はこの考えを知って、なぜこんなにも疲れきるまで働かねばならないのか?に対する答えを見つけました。詳しくは著書に譲りますが、この考えについては、のちに当ブログでも紹介していきたいと思います。
さて、後半の質問コーナーでは以下のようなやりとりがありました。
質問①
独立する時のタイミングはいつがよいのか?自己内利益が赤なので、タイミングを図りかねています・・・。
回答
木暮:1年は無収入でも暮らせる、安定した収入源をすでに確保していた。
安藤:ミニマムライフコストから換算して、3年は無収入でも生きていけると判断した。メンター(師匠)に、携帯のアドレス帳をみて、それが自分の人間関係すべてであると言われ、そのときの登録数の8,9割が会社員だったが、名刺交換数3000人をこなしていくなかでほとんどが起業している人にひっくり返った。そうでもないと、フリーランスの世界はきびしいと教えられた。
質問②・今の働き方(企業戦士、会社員マインドをいだくことなど)というものは、国家が仕向けたものなのではないか。(※質問内容がうろ覚えです・・・)
回答
安藤:モジュール型ワーキング。シングルインカムがどれだけ危険か!!(回答もよく覚えていないのですが、シングルインカムの危険性と、モジュール型ワーキングについて、安藤さんが力説されました。)
質問③
学生からの質問。英語がしゃべれないと生きていけない?
回答
木暮:英語がしゃべれないと「息ができない」わけではない。しゃべれたほうがいいレベルなのでは。
質問④
クリエイティブパートナーとは?
回答
安藤:自分のブログやFacebookなどの、デザインを任せられる人。
質問⑤
セーフティネットをどうつくるか?
回答
木暮、安藤:自分の中で、失敗してもしょうがないじゃん、と思えることがセーフティネットになるのでは。失敗が怖くて挑戦できない・・・、この意識が変わることがまず最初。
安藤:自分よりうまくできる人、優秀な人、レベルが高い人のコミュニティにいれてもらうこと。自分がベホマラー(某ロールプレイングゲームにおける回復呪文を唱えられる人。チームに必須!)を唱えられる人になること、それを目指す。
質問⑥
※失念しました、すみません・・・。
質問⑦
ニッチな市場で仕事作ることが重要ですが、反対勢力をどのように押し込んで話を通して行ったのか。
回答
木暮、安藤:どれだけ精神力を鍛えておくかは非常に重要。
まずは小さいことから始める(POPデザインを変えてみる、デザイナーを新しくしてみる、など)ことから実績を積んでいった。反対勢力は同僚が多かった。反対しいがいるもの。
マネジメントだなんだというが、結局のところ感情で仕事は動くもの。上司の悩みを聞いてあげるなど、人転がしのスキルは非常に大事。しかしこれは、あくまで自分の意思を通すためという意識が必要。
質問⑧
ご自身にとって、もっとも魅力ある人物は?
回答
木暮:いつぞやの上司(失念しました・・・)
安藤:集英社での上司Hさん
柿内:人の考え方にコミットするだけで、人とコミットするのは苦手。しいて言うなら元光文社社長神吉晴夫さん(かんき出版っていうのはまだ残っている)。勝手に師匠を作る、私淑する能力は大事。
以上の質問コーナーの後、登壇者からのまとめ
木暮:スタンスとして、企業に残っても起業しても構わないと思う。明日何かを変えられることはない。しいていうなら起きる時間くらい。人は、10年でできることを過小評価し、短期でできることを過大評価しがち。「セカンドジョブ」という考え方を推奨。週末起業の延長線上の考え方で、正副の関係ではなく、ひとつめ、ふたつめという考え方。
本気で心の底からやりたいと思える仕事をセカンドジョブにもっていく。
安藤:木暮さんの考え方にトータルアグリー。計画された偶然性と考え、キャリアをはっきりさせすぎないこと。
柿内:過去には生きない方がいい。人は、現在か、未来に生きるべき。
さて、ずらずらと箇条書きで書いてきましたが、色をつけた部分は私が共感・同意したところです。乱暴ながらにまとめると、”シングルインカムに危機感を抱き、セカンドジョブ・サードジョブを持つモジュール型ワーキングを推進する”ことが、今回のイベントに参加した上で、私が学んだことです。参加して、本当によかった。
「シゴト」が、楽しみになってきました!
↓ブログ内で紹介した、オススメの本です!
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