SHIBUYA-AX "MOON CHILD Special LIVE 2013 「It's a brand-new day!!」"に参戦してきました。
1995年に彗星のごとく現れた稀有な感性をもったロックバンド、「MOON CHILD」がたった3枚のアルバムを残して解散を発表したのが1999年。残されたアルバムは今聞いてもまったく古びておらず、ボーカルのササキオサムが紡ぐコトバは今尚、心に染み渡る。これほどカッコいいロックバンドは、敬愛するGO!GO!7188以外存在しないと思っています。
そのMOON CHILDが実に14年ぶりに再結成するという発表が2013年初頭にあった際、Yahoo!ニュースのトピックスにあがったのを見て、やはりMOON CHILDは今現在も必要とされているバンド・音楽だったんだ!と嬉しくなりました。当時ポストMr.Childrenと謳われ、時代の寵児としてもてはやされたこともあったのですが、歌詞の奥深さ・センス・メロディーライン、どれをとっても桜井和寿さんに負けずとも劣ることのないものであると強く思っていた私は、その2年後に解散を発表した際、これでもう日本のロックシーンは沈むなぁと感じとり、洋楽に逃げ込みました(GO!GO!7188は変わらず大好きでしたが)。
残された3枚のアルバムについて、先に少しふれてみます。
- アーティスト: Moon Child,佐々木収,浦清英
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 1996/11/21
- メディア: CD
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
●1st Album : tambourine (1996年11月21日発売)
元々タンバリンズという名前のバンドだったことに由来する、ファーストアルバム。とても、やさしい曲が多く、聞いてると無条件にハッピーになれます。2曲めの”ラブソング”は、究極にカッコいいラブソングでトリハダが立ちますよ。でも、一番の名曲はラストの”グッド・バイ・バイ”。私はこれほど明るく、楽しいサヨナラソングを他に知りません。今回の再復活ライブの〆もこの曲でしたが、きっとまた会える!と信じずにはいれません。
- アーティスト: Moon Child,佐々木収,浦清英,今井裕
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 1997/11/27
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
●2nd Album : MY LITTLE RED BOOK (1997年11月27日発売)
1stからほぼ1年後に発売されたアルバム。5thシングル「ESCAPE」が日テレ土曜ドラマ「FiVE」の主題歌にタイアップ、初のオリコンチャート1位となったことで話題となり、一躍トップアーティストの仲間入りを果たしたのちに発売された。名曲ぞろいのアルバムですが、ロックテイストが非常に強くなっており、アッパーチューンが多い。「WILD CHERY」「アネモネ」「ポータブルロック」等、ライブでは圧巻のパフォーマンスを見られます。その中でも私が大好きなのが「ストロベリーアイスクリームソーダ」。ササキオサムのセンスが一番感じ取れるのが、この曲だと思います、カッコいい!
- アーティスト: MOON CHILD,佐々木収,渡辺崇尉,井上鑑,明石昌夫
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 1999/01/27
- メディア: CD
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
●3rd and Last Album : POP AND DECADENCE (1999年1月27日発売)
3枚目にしてラストアルバム。このアルバムの発売翌日に解散が発表された。
このアルバムは今までと違った、異質なモノを感じます。ロックはロックでもダークな装いで、タイトルからして「ポップと退廃」という重み。実は解散宣言があったときも「驚き」はあまりありませんでした。バンド内で何かあったのか私にはわかりませんが、いったんバンドとして終焉を迎えることを確認、宣言するようなアルバムだったと解散当時思ったことを覚えています。
とても大衆受けするロックではないこのアルバムは、今までのMOON CHILDではなくなったかもしれません。しかし、私はこのアルバムが一番、大好きです。
2013年1月26日18時、SHIBUYA AXは再結成を心待ちにしていたファンたちでごった返していました。14年ぶりの再結成、当時ファンだった人たちも同様に歳をとり、年齢層としては高めだったように思います。私も当時は16歳、青臭い高校生でした。
開始予定時間より少し遅れてメンバーが登場、今回の再結成ライブは結成当時のメンバー佐々木收(ボーカル、ギター)、渡邊崇尉(ベース)、樫山圭(バンドリーダー、ドラム)で構成されており、のちに正式メンバーとなる秋山浩徳(ギター)は不在。ちょっとさびしかったのは事実ですね。サポートメンバーとしては、大渡亮(Do As Infinity/ギター)、都啓一(SOPHIA/キーボード)、KATSU (CROSS/コーラスandアコースティックギター)が参加。特に大渡さんと都さんは私の青春時代を彩ったバンドのメンバーだけに、とても嬉しい。
最初の曲は、ラストシングル”STAR TOURS"。開幕からオサムダンスと呼ばれる奇抜な振り付けは健在で、当時からのファンを湧かせる。現在42歳である、という事実すら忘れるくらいのキレの良さで、ササキオサムのエンターテイナーぶりには感心します(始めの挨拶での「こんばんは、マイケルジャクソンです!」には客はみな苦笑でしたが(笑)実際マイケルばりの赤革ジャンでした)。
再結成のライブだけあって、メジャーな曲をメインに選曲されており観客は大歓声!私はセットリストをライブ中に覚えることはしないので残念ながら羅列できませんが、セットリストについてはこちらを参照ください(今はまだ1月26日分は挙がっていないようですので、参考程度に)↓
http://www.livefans.jp/events/122756
もう二度と、ライブで聴くことはできないと思っていたので、実に感慨深いライブでした。
解散ライブでササキオサムが最後に、「また、どこかで会おうぜ!!」と言っていましたが、実現することはないと考えていましたから・・・。〆の曲”グッド・バイ・バイ”は、また会えることを印象付けてくれました。今後のスケジュールについては白紙だそうですが、私はきっと、また会えると信じています。
”ロックはMOON CHILDを必要としています!”
再結成ライブ、このイベントに関わったみなさん、感動をありがとうございました!
※オサムダンスの参考動画はこちら↓