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【ライブレポ】大阪 オリックス劇場 『高橋優2013全国ホールツアー 【BREAK OUR SILENCE】 』に参戦してきました!

リアルタイムシンガーソングライター・高橋優のライブに初参戦!

渋谷公会堂の抽選に2度挑戦するも敗れ、なんとか大阪オリックス劇場でのチケットは取得できたので、京都帰省&大阪観光をかねてライブへ。なにげに大阪にあるライブ会場へ行ったのは初めてでした。

 

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思えば私が高橋優の歌に出会ったのは、映画「桐島、部活辞めるってよ」のエンディングテーマ、”陽はまた昇る”が最初でした。映画自体とても素晴らしいものでしたが、最後に流れるこの歌は映画のためにつくられたこともあり、実に内容にマッチした歌詞。特にこの部分⇓

選ばれし才能も お金も地位も名誉も

持っていたっていなくたって 同じ空の下

愛しき人よ ほら見渡してみて

尊い今というときを 陽はまた昇るさ

 映画では、スクールカーストによって分けられた隔たりが実にうまく表現されているのですが、結局そんなことに関係なくみんなに明日はやってくる。そんなあたりまえの「救い」が歌われていて、涙さえ出てくるほどです。 これを機に私は高橋優にハマっていきました。

 

そして今回のライブは、2013年7月10日に発売されたアルバム『BREAK MY SILENCE』をひっさげてのライブツアー。「沈黙をぶっ壊せ!」というタイトル通り、サイレントマジョリティの叫びのようなものが、これでもかというくらいに凝縮された密度の濃いアルバムです。しかもライブツアーでのタイトルは”MY””OUR”に変えてあるんです。お客さんも含めた、”私たちの”沈黙をぶっ壊せ!ということですね。これは熱い!

 

チケットはなかなかに良い番号で、右寄りではありますが前から10列目だったので、高橋優さんの顔をばっちり拝めるくらいでした。ステージには旗がたくさん立っており、ライブというより「決起集会」のような雰囲気。と思ったら、ライブ中に高橋優自ら「集会」であることを公言。これまた熱い催しですね。

 

最初の曲は「スペアキー」。いきなり別れの歌からはじまるとは!歌詞をじっくり読むと悲しくなります。一度は愛し合った仲なのにここまですっぱりと別れられるなんて・・・。そんな歌です。

 

続いてもニューアルバムから、私の大好きな「陽はまた昇る」。締めの方にもってくるかなと思っていたのでびっくり!バンドサウンドバージョンで、ホントにかっこよかった。でも個人的には映画EDのアコースティックバージョンの方が好きだったりする。頭の中は完全に「桐島~」になっていました。 

 

続く「駱駝」が終わった後にMC。先ほどの集会や旗についての話があり、「沈黙をぶっ壊そうぜー!」との掛け声で会場の熱気はフルMAXに。6曲目の「蝉」まで一気に駆け込んでいく。

 

勢いがひと段落したところで再度MC。高橋優さんの田舎は秋田で、ライブツアー中にお盆を挟んだため帰省したときのエピソードを話してくれました。

姪っ子に、「ねぇお兄ちゃん、オ◯ニーってなに?」と突っ込まれた話で会場は爆笑(そういうタイトルの歌をつくってるんです。ちゃんと聴いているんですねー、幼稚園児なのに)!優さんは困った挙句に、「それはね、自分を慰めることなんだよ」と答え、とりあえず事なきを得たものの、その後のエピソードで、幼稚園で転んだ友達を慰める際に、姪っ子は大声で「私がオ◯ニーしてあげるね!」と言いながら介抱したそう。こりゃあやっちまった感がありますが、見事なオチでした(笑)。姪っ子が大きくなったときに優さんがどういう目に遭うか、楽しみですね。

 

MC後は「ボーリング」。客も含めてみんなで「めんどくせぇ!」の大合唱。なんて楽しいんだ!

 

続いて「足フェチ」。同じ足フェチ同志、非常に共感できる歌詞でした。これはアルバムの初回盤についてくる、ボツ曲大全集におさめられている歌ですね。ほんとに足の魅力についてしか語っていない歌です。優さん、ほんとにありがとう(私の思いを代弁してくれて)!

 

そしてアルバムトップの曲「ジェネレーションY」を経由してバラードコーナーへ。アップテンポの曲のイメージが強い高橋優ですが、その真髄は泣きのバラードにあると思います。

 

ロディアスな「空気」のあと、本アルバム最大の問題作「CANDY」が披露される。タイトルはなんともかわいらしいが、中身は直視するのが辛いくらいの"いじめ"体験が語られています。タイトルのCANDYとは、高橋優さんが図工の時間に絵の具で描いたものが、絵じゃなくてキャンディーみたいだと言われたことで、それを何度も舐めさせられたという、えげつない体験から取られたそうです。

こんな歌を歌えるようになるまで、相当な葛藤や苦悩があったことと推察します。つらすぎて、記憶から排除したいくらいだろうに。だが、どうあっても消せない。ならばいっそのこと歌にして、消せないなら認めて乗り越えてやろう!そんな意思を私は感じ、ライブ中に溢れる涙を止められませんでした。

優さんほどではないですが、私にも似た体験がありました。どれだけ忘れよう、消そうとしても蘇ってくる忌まわしい記憶。未だに夢にみることもあります。

優さんは、その記憶を曝け出して乗り越えようとしている。そんな力強さ、逞しさに、私は救われたような気がしました。間違いなく、私にとって本ライブのハイライトはこの「CANDY」でした。

 

続く「涙の温度」でバラードコーナーは終了。ここから怒涛のラストスパートが始まります!

まずは本アルバムの代表曲「(Where's)THE SILENT MAJORITY?」

 

 

サイレントマジョリティの名のごとく、まさに「沈黙をぶっ壊せ!」を体現する名曲!テレ東で人気を博したドラマみんな!エスパーだよ!の主題歌としても有名ですね。あれはいいドラマでした。パンチラにTENGAにオ○ニーに・・・これ以上にないくらいの深夜ドラマでしたね。さすがテレ東。

 

続く「泣く子はいねが」では、客席をふたつに割ってのコーラス合戦。私は右側チームで声を張り上げていました。アルバムで聴いたときにはメッセージ性のあまりない、ギャグの曲なのかなと思っていましたが、優さんの話を聞くと、”泣く子はいねが”⇒”泣いている子はいないか”⇒”泣いている場合か”⇒”泣いているだけじゃダメなんだ!”という風に受け取り方が変わっていって、泣いていてもダメなんだと、声を上げて闘うんだと、そういったものを伝えようとしている歌なんだ、と解釈できました。盛り上がったな~、この歌は。

 

「こどものうた」を歌い終わった後、ついに皆が待ち望んでいた「現実という名の怪物と戦う者たち」が始まった!私が一番好きな歌がこれなんです。なんというか、生きる気力の湧いてくるメッセージソングだと私は捉えています。お客さんの合唱音量が凄まじすぎて、優さんが対抗するかのように声を張り上げていたのが印象的。私も涙を流しながら歌いました。

 

 

 

最後は「同じ空の下」。終わりにふさわしい、心がハッピーになる歌ですね。手を振ってさよならしたくなる歌。優しくて、力強く励ましてくれました。もう私、この時点で大満足でした。アンコールがなくてもいい、そんなことを思っていたら・・・

 

客席から「現実という名の怪物と戦う者たち」のサビが聞こえてくるではありませんか!ファン有志が集まってアンコールを待ちわびるがごとく、延々とサビを歌い続ける。私は、こんなにファンに愛されているアーティストを見たことがありませんでした。その歌をうたう輪はどんどん大きくなって、客席でどんどん大きくなっていくコーラス。とても、美しい光景でした。

 

その何週目かのサビが終わった頃、再度ステージに明かりがともる。そして優さんの登場!優さんもこのアンコールソングには感じ入ったようで、しきりに嬉しがっていました。私たちも歌った甲斐があったものです。

 

アンコールは「頭ん中そればっかり」~「旅路の途中」と続き、最後は名曲「福笑い」で〆。アンコールも素晴らしかった。最後はみんなで笑ってお別れ。

 

”きっとこの世界の共通言語は 英語じゃなくて笑顔だと思う”

 

「福笑い」の歌詞にみんなが笑顔になる。

生きていてよかったなぁ。

本当にそう思える、楽しい時間でした。

 

ex,

曲がすべて終わり、客席を駆けめぐってお辞儀を繰り返す優さん。そのバックにはCD音源の「(Where's)THE SILENT MAJORITY?」が流れている。自然とそれにあわせて歌いだす客席。それを見た優さんは・・・耐え切れずにマイクに向かい、ワンコーラス熱唱!これには客席も大歓声!サービスが過ぎるよ、優さん!

 

久しぶりに全力で疲れを感じるほど、ライブにのめりこみました。まだ続くライブツアー、残りにもがんばって参加してみようかな。

 

私たち、「現実という名の怪物と戦う者たち」には、高橋優が必要です!

 

 

【セットリスト】

01.スペアキー

02.陽はまた昇る

03.駱駝

04.HITO-TO-HITO

05.人見知りベイベー

06.蝉

07.ボーリング

08.足フェチ

09.ジェネレーションY

10.空気

11.CANDY

12.涙の温度

13.(Where's)THE SILENT MAJORITY?

14.泣ぐ子はいねが

15.こどものうた

16.現実という名の怪物と戦う者たち

17.同じ空の下

アンコール

18.頭ん中そればっかり

19.旅路の途中

20.福笑い

21.(Where's)THE SILENT MAJORITY?(カラオケで) 

 

※このセトリは、「大阪のおっさん放浪記っ!」さんよりお借りしました。

http://blogs.yahoo.co.jp/i_am_seeyan/53962436.html

 

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