2013.9.1 代官山蔦屋 『青葉市子ミニライブ&サイン会』に『半分』参加しました。
台風の影響が全くなく、ありえないくらいの晴天の9月1日、代官山蔦屋3号館2F音楽ブースで、青葉市子さんのミニライブ&サイン会が行われたので参加してきました。ニューアルバム『ラヂヲ』の発売を記念してのインストアライブの様相ですが、CDを買わなくても後ろの方で聴くことは可能とのこと。残念ながら(?)発売日にCDを買ってしまい、その時にすでにサインを貰っているので、今回で同じCDを2枚も買うハメにはならず助かりました。ありがとう、代官山蔦屋。
座席はだいたい150くらい、開始10分前には後ろの方まで埋まっていました。今回のアルバム『ラヂヲ』には坂本龍一をはじめ、多くの著名なアーティストが収録に参加していることもあり、『青葉市子』の名前をより一層有名にしていくことでしょう。デビュー当初より応援していた者としては、嬉しいやら寂しいやら。1列目〜2列目を確保するのも難しくなってきましたよ。
今回は何とか未購入者立見席の最前列を取れました。
しかし思うのですが、ライブホールのように演者席の位置が高く、客席も後ろにいくにつれ席位置が高くなるようなところならいいですが、まったくフラットな会場で同じ高さの椅子だと、後ろの方のお客さんは演者をまともに見ることはできないでしょう。
上の写真は立見席最前列から撮りましたが、ちょうど青葉市子さん演奏姿を見ることができました。CD買った人よりも好条件(4曲20分ほどの間、"立つ"か"座る"かをどう取るかにもよりますが)で見れたのは、なんとなく申し訳ないような気が・・・。こういった場合、必ずしも座れるのがいいとは思えませんね。お客さんに選ばせてあげればいいのに。
さて、ほぼ定刻通りに青葉市子さんが登壇してミニライブ開始。今日は白のワンピースにパンツルック、髪は束ねず降ろしていました。きょうもかわいらしい。
1曲目は『レースのむこう』。定番の名曲ですね。ライブ会場でなく、こういったガヤガヤした店内で青葉市子さんの歌声を聴くのははじめて。ガットギター1本とささやきのような歌声だけでは、雑音にかき消されてしまうのではないかと心配していましたが、弦を鳴らした瞬間に雑音は消え去りました。
まるで、浄化されるかのように。
『レースのむこう』は、35度近い気温で身も心もやられていたお客さんの心をそよ風のように撫で、ほんのすこし、涼しくしてくれます。しかし、そよ風の次には嵐がきます。
2曲目は『IMPERIAL SMOKE TOWM』。東日本大震災、その後の福島原発事故についての思いを込めたこの歌。それを醸し出すかのように不穏な音調で始まり、それに追随するかのように、あれほど晴れ渡っていた空に黒雲がかかってきました。
今にも、放射能の雨が降るかのように。
憚ることなく言いますが、とても悲しく、激しく、そしてかっこいい歌です。市子さんのダークな面を表現している名曲だと、私は思います。
MCを挟んで続いては、『IMPERIAL SMOKE TOWM』の続編となる歌、『Mars 2027』。イントロを弾きながらMCで一言、
「日本に人間が住めなくなった2027年、人間は火星に移住することを決断しました。」
そんなストーリーを描いた歌です。”べんがら色の岩石〜”で始まる印象的な歌い出しが耳に残りますね。これも、ある種の悲しさと絶望、少しの希望を感じます。
最後の歌は『Smile』。喜劇王チャーリー・チャップリンが映画「モダン・タイムス」で使用するために作曲した、インストゥルメンタルミュージックですね。ジョン・ターナーとジェフリー・パーソンズが歌詞とタイトルを加え、ナット・キング・コールが歌っているのが巷でよく聴くものでしょう。私もその印象が強いです。
『ラヂヲ』に収録されているこの『Smile』は、細野晴臣さんと青葉市子さんがデュエットしています。それもあって、ワンコーラス歌ったあとに市子さんがひとこと、「細野さんがいないと寂しいですね。」と。会場は優しい笑い包まれました。『Smile』というタイトル通り、歌詞には”歌手が聴衆に対して笑っている限りは明るい明日が常にあると元気付けている。”という思いが込められています(by wikipedia)。歌っている間中、市子さんが笑顔だったのが印象に残りました。
ミニライブということで4曲のみの演奏でしたが、たった20分ほどとは思えぬほどの豊穣な時間を過ごせました。市子さんに枕元で歌ってもらいながら眠れれば、それほど至極の時間は他にないでしょう。
日曜日の夕方、気持ちのいい時間をありがとうございました。
ex, 2曲目あたりから市子さんが時折苦しそうな表情をされていたように思います。体調悪かったのでしょうか?ちょっと心配です。
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・セットリスト
1. レースのむこう
2. IMPERIAL SMOKE TOWM
3. Mars 2027
4. Smile
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- アーティスト: 青葉市子と妖精たち
- 出版社/メーカー: commmons
- 発売日: 2013/08/07
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