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http://hentenna.hatenablog.com/entry/2014/03/09/121004

ホリエモンが語る刑務所からの"社会復帰" 堀江貴文×岡本茂樹 対談 参加レポート

BLOGOS × 日本財団 ブロガーミーティング

http://www.nippon-foundation.or.jp/news/articles/2013/71.html


久しぶりにワクワクするイベント。
というのも、もともと私は岡本茂樹さんの著書「反省させると犯罪者になります」の大ファン。なぜ更生したはずの受刑者が刑務所から出たあとにまた罪を起こして刑務所に舞い戻るのかは、この本を読めば大体分かるという名著です。

※この本については以前にブログを書きました⬇︎

岡本茂樹『反省させると犯罪者になります』  そもそも、どうしたら反省していると判断できるのかという問題。

http://hentenna.hatenablog.com/entry/2013/08/20/231915


その著者と、長野刑務所を仮釈放された時の人・ホリエモンこと堀江貴文さんとの対談とあれば、面白くなるに決まっています!速攻で申し込みましたね。



オープニングトークは日本財団のトップ、笹川洋平さん。ご自身のお父様が軍国主義時代の日本で、無実の罪で収監されたことがあるとのことで、このイベントを企画した意味がおぼろげながら分かりました。話の中でとてもいい言葉があったのですが、「反省するだけならサルでもできる。出所する際には夢と希望がなければ出たところでなにもできない」というのは真理をついているのではないでしょうか。

笹川さんは言います。
堀江さんの逮捕は、いわゆる魔女狩りであると。
風聞に巻き込まれた被害者であると。
私も同じ考えですね。

さて、この後からトークが始まったのですが、時系列で面白かった部分を書き起こしていこうと思います。

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【堀江さん】
刑務所内であったことは書籍「刑務所なう」に書いたが、検閲で重要な部分ははじかれてしまった。ノートの宅下げも許されなかった。

ある刑務所で、受刑者への過剰な懲罰を行なって死なせてしまった事件があったことから、監獄法が6年前に改正され、一時的に規制が緩くなったが、本の差し入れの制限は無いはずなのにどんどん厳しくなっていったりと以前より厳罰化が進んでいく結果となっている。

(堀江さんが収監されていた)長野刑務所はとんでもなく寒い。真冬だとマイナス15度で北海道より寒い日もあったが、一年目は居室に暖房すら入らなかった。作業場には暖房はあったが、寒さで風邪を引く人も多い。しかしだからといって病舎に入るのは最悪なこと。寝ているだけなら楽だと思うかもしれないが、そう長く眠れるわけではないし、暇だからといって本を読んだりできるわけでもない。まだ刑務作業をしている方が時間が早く流れるのでマシだった。

【岡本さん】
(堀江さんのような有名人が声を上げたから、暖房などの設備が備えられたのではないかという意見に対して)堀江さんが言ったから規則が変わったのではなく、単純に幹部の人間が変わったから。慰問の基準も、結局は幹部の好みだったりする(堀江さんが、受刑者に頼まれて韓流アイドルの少女時代を慰問に呼んでみようとしたらえらい怒られたことに対して)。刑務所は、罰を与えるところとしては機能しているが、更生する場所としては機能していない。刑務所の本音は、何も問題を起こさずに出て行ってほしいということに尽きる。

【堀江さん】
自分のことより他の受刑者のことが気になるとのこと。

薬物でつかまっている人は、平気で食堂で薬の売買について話をしている。薬物脱却のプログラムは用意されているが、全く機能していない。この人たちを監獄に入れて何の意味があるんだろうか。

【岡本さん】
受刑者は、否定的な感情を持って刑務所に入所しているものとして考えた方がいい。まず不満を解消しないと、そもそも反省なんてしない。(カウンセリングしたところで、受刑者は早く出所したいから本音を言わないのではという堀江さんの意見に対して)彼らははっきり言う。「やめるつもりはないです」と。しかし、もっともっと過去を掘り下げて行くと「やめれるものならやめたい」という言葉が出てくる。この問題は根が深いが、根が深いということは根があるということ。解決できる問題である。

【堀江さん】
刑務所に入れることで、社会にとって何か意味があるのか?という人もいる。
刑務所での労働も、社会の役に立たないようなものばかり。再犯率は5割を越えていることを当たり前かのように言う刑務所に驚いた。まじめに努めていることが更生しているとみなされるようだ。

【岡本さん】
累犯受刑者は、出ればなんとかなると思っている傾向が強い。家もないのに出てどうやっていくのかなんて後回し。
刑務所と社会の間に何か施設をつくれないかというのが両者の見解。

弱い部分は魅力になる。強がることを強要されていると、自分をさらけ出すことができなくなる。

アメリカにアミティという、刑務所と社会の中間エリアがつくられた事例がある。日本は規則で雁字搦めなので、気をつけないとすぐに懲罰をくらう。このままでは日本にアミティのような施設は生まれない。

罰を与えるだけでは、人は間違いなく悪くなると断言する。刑務所の目標と社会の目標は同じルールでも全く性質が違うのだから、刑務所で散々守らせたルールが、社会に出て何の役にも立たないのが実情。

【堀江さん】
犯罪を犯した原因を根本から治さないと、出所しても間違いなく再犯を起こす。
社会に出ても何の役にも立たない刑務をさせるより、プログラミングを学ばせたりするほうが、よっぽど社会復帰しやすくなる。刑期の長い人ほど社会に出て苦労するというのに、出所が近い人ほど良い設備や施設が用意されている。

厳罰化が進むと犯罪者は間違いなく増える。

【岡本さん】
被害者の視点と加害者の視点は、分けて考えないといけない。被害者目線だけで考えると、間違いなく厳罰化は進む。

もっとも、厳罰化の原因はマスコミにある。被害者の視点を取ったほうが印象もいいし視聴率も上がる。必然的に厳罰化が進むわけである。日本は他国に比べて凶悪犯罪は少ない。だが、犯罪が少ないからこそひとつひとつの事件が目立ってしまい、それがマスコミよって過剰報道され、厳罰化につながっていく。
それが社会の、国民のためになるのかということが後回しになって、あいつ叩いたら面白そうだなという観点でしか見ていないのがマスコミ。

【最後に】
抑圧は何も生まない。

刑務所は世間の目ではなく、受刑者を見なければならない。

ノルウェーでは、刑務所がどんどん緩やかになっている。とんでもない銃乱射事件がおこり、その犯人も25年ほどの刑期で出所することになるが、それでも厳罰化に進まないのはなぜか。しかも、犯罪率は年々下がってきている。なぜなのか?それには、刑務所内の実情を情報開示することが必要ではないか。国民に、判決が出たあとの受刑者がどうなったかを追うのは難しい。ここを変えなければならない。

マスコミが変わっていかないといけないし、マスコミを変えるためには国民が変わっていかないといけない。
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いかがだったでしょうか?
いかに刑務所が、更生施設としての役目を果たしていないかがよく分かります。罰を与えることに目がいくばかりで、犯罪者にとって「反省」とは何なのか、よく考えないければならない。「反省させると犯罪者になる」というのは、真実でしょう。

私は主に労働問題や教育問題に興味があり、日々学んでいるところですが、今回のイベントで犯罪者更生について学んでいきたいと強く思いました。明らかにおかしいシステムは、根本から直さなければならない。もはや手直しでは効かないでしょう。岡本先生の本、再度読みこんで私たち一般市民に何ができるかを考えていくことにします。

実によいイベントでした。

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