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http://hentenna.hatenablog.com/entry/2014/03/09/121004

青葉市子 ”@東京・Shibuya WWW (0%)LIVE TOUR 2013” 序章の終り、第2楽章の始まり。

青葉市子、第2楽章のはじまり。

 
それを感じずにはいられなかった。もはや、ライブの域を超えた『何か』。今までの青葉市子は序章に過ぎなかったことを確信せざるを得ない、恐るべきライブとなりました。
 
此度のライブは、4枚目のアルバム『0』のインストアツアーの締めくくりとなる、東京は渋谷のライブハウス『www』で行われました。
 
市子さんの独奏会は、あまりライブハウスで実施されることはありません。
アートスペースや小劇場、はては美容室で行われたりと、とても距離の近いところで市子さんと語らうように歌ってもらえるのが醍醐味と言えます。
それだけに、今回の締めくくりとなるライブハウスというハコでの演奏は、アルバム『0』でメジャーデビューを果たしたことと、前述の通り第2章となる青葉市子を表現するのに必要な大きさのハコだったのかもしれない。そんなことを思いました。
 
違和感を感じたのは、やはり市子さんの演奏を『立って聞く』ということ。ファーストアルバムのころから追っかけている私としては、市子さんの歌は座って聴くものという感覚が強い。それこそ、聴き入りながら眠りに落ちてしまうことが至福とさえ思っています。それだけに、開演を待つ間は疑問符がアタマの中を飛び交っていました。
 
しかし、1曲目でその疑問は吹っ飛びました。
 

前衛芸儒家とのコラボレーションから見えてくるもの

 
今回のツアーライブ最終となる渋谷のライブハウス『www』。公演日の直前にゲスト出演の案内が公式ホームページに掲載されました。その名前は飴屋法水(あめやのりみず)」
 
私は彼の名前を知りませんでした。
後で知ったのは、彼が前衛芸術家であるということ。
 

特集vol.40 飴屋法水 インタビュー P1/2 -特集:CINRA.NET

http://www.cinra.net/special/vol40/sp40_p3_1.php

 

飴屋法水(アメヤ・ノリミズ)

 

1961年生まれ。78年、唐十郎主催の「状況劇場」に参加。84年に「東京グランギニョル」を結成し、カルト的な人気を博す。87年「M.M.M」を立ち上げ、メカニックな装置と肉体の融合による『スキン/SKIN』シリーズでサイバーパンク的な舞台表現を固める。90年代は舞台から美術活動に移行しながらも、人間の身体に一貫してこだわり続け、輸血、人工授精、感染症、品質改良、化学食品、性差別などをテーマとした作品を制作。95年、ヴェネツィアビエンナーレ参加後に美術活動を停止しするが、2005年に「バ  ング  ント」展で美術活動を再開、08には平田オリザ作『転校生』の演出を手がけ、本格的な表現活動に期待が集まる。

 

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1曲目は七尾旅人さんのカバー「Air Plane」だったのですが、市子さんの歌声と呼応するかのように飴屋さんが鳴らすトラックは子どもの声。
 
「階段を上ります。」
 
「ドアを開けます。」
 
小さな女の子の声。ひょっとすると飴屋さんのお子さんなのかもしれません。
最初は驚きました。というより理解ができませんでした。
 
元々私は現代芸術や前衛芸術に対する知識がなく、理解の仕方もわかりません。
 
ただ、市子さんの歌とともに演出される飴屋さんの芸術表現に、違和感が無かった。
ごく自然に見えた。
 
それは、アンコールの『いりぐちでぐち』にもっとも強く感じた。
 
バックスクリーンに映し出されるいろんな人々。
飴屋さんが動き、発する。
 
「歩き方を・・・・忘れた。」
 
私は最前列で公演を見ていたのですが、わずか30cm程の距離を隔てて市子さんが左手より現れ、誇張無く目の前でギターを弾く。本当に夢のような演出、美しさ。
 
私のいる最前列と市子さんのいるステージ前。この間には完全にラインが引かれており、市子さんの側は別世界。許されるならその世界に飛び込みたいと何回思ったことか。ひょっとするともう戻って来れないんじゃないか、とさえ思える異世界感。
 
陶酔する市子さんにあてられるスポットライト。
光を浴びた市子さんは本当に美しかった。
 
病的なまでに白い肌。
黒目で埋め尽くされる、細く小さな眼。
 
市子さんにはきっと、私たちには見えないものが見えているのだろう。
 
ステージ寝そべりながらギターを弾く姿の市子さんと、歩き方を忘れた飴屋さんとの接触。もう、何が起こるのか見当もつかないこの演出に、観衆は完全に置いてけぼりにされる。でも、それが心地いい。いいのだ、理解などできなくても。ただ美しかったのだから。
 
来年、市子さんは舞台に登壇する。歌い手としてではなく、演者として。
アルバム”0”で第1楽章を終えた市子さんは、このツアー最終日より、違う芸術の道へ進むことを選んだように私は感じた。その第一歩だったのかもしれない。この場に居合わせた私たちは、市子さんの新しい姿を垣間見たのかもしれない。
 
 
 
※会場は無数の赤い毛糸で覆われていました。思えば最初に足を踏み入れたときから今までと違う演出だと気づくべきでした。以下の写真は、終演後に撮影しました。

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2013/11/25 青葉市子@ WWWセットリスト
1.Air plane(七尾旅人
2.いきのこり●ぼくら
3.i am POD (0%)
4.IMPERIAL SMOKE TOWN
5.Mars 2027
6.四月の支度
7.うたのけはい
8.機械仕掛乃宇宙(山田庵巳)
9.はるなつあきふゆ
En. いりぐちでぐち
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ラヂヲ

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