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コーヒーミーティング×リバ邸 コラボイベント『第1回教育コーヒーミーティングinリバ邸渋谷』参加レポート

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リバ邸渋谷に行ってきました!

最近になってシェアハウスについて考えることが多くなり、現代の駆け込み寺と言われる「リバ邸」にはぜひ一度行ってみたい!と思いながらもなかなか機会がなく、ようやく今回イベントに参加するカタチで訪問することができました。

※なお所在地は公表していないので詳しくは述べませんが、渋谷駅がけっこう近くにあり、利便性は抜群でしたよ!

 

さて、最初に一応「リバ邸」をご存じない方のために、宣伝を兼ねて紹介をしておこうと思います。

Liverty Shibuya

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「現代の駆け込み寺」として、居場所を求めるものに門戸が解放された新しい形のシェアハウスです。

 

また、リバ邸渋谷には個人のプライベート空間はありません。現代には、”ひとり"になれる空間はカフェ、トイレ、図書館等どこでもあります。そんな時代だからこそ、家では常にいろんな人と交流をしていこうというコンセプトのもと運営しております。

 

映像、web、デザイン、文字、音楽 etcに興味のある駆け出しの若者が集まれば、何か産まれるはず!!

 

New type of shared house "liverty shibuya" will open in 2014.

There are varied people who are interedted in film, internet, design, literature and music. We try to create new culture from liverty shibuya. 

If you are interested, feel free to come here and chat us.

 

公式のコンセプト文を引用させていただきました。

今日訪問してみて、本当にプライベートスペースはないことを確認しました。確かにひとりになろうと思えば、場所はいくらでもありますよね。人に会いにいくために外に出るんじゃなくて、ひとりになるために外に出るという発想がまずおもしろい!

 

私自身は、プライベートスペースが確保されていないと長期間は耐えられないなと思いますが、逆に2〜3ヶ月滞在するといった使い方ができるのなら、ぜひやってみたいですね。渋谷で終電を逃したとき、お世話になりたいなんて考えてしまいそうです。

 

現在リバ邸は全国各地に急速に広がっていて、私の地元・京都にも、すでにリバ邸があるようです。都心にも続々とつくられているので、リバ邸間を行き来する流れも現れそうですね。ちなみにリバ邸渋谷では、家賃はひとり3万円。何を取るかにもよりますが、渋谷駅までほど近い好立地に3万円で住めるのなら、人によっては最高のシェアハウスでしょう!

 

ちなみに、現在はリバ邸をNPO化する方向で検討しているそうです。現在のままで続けたり、または株式会社化するという話も出ているそうですが、今後どういった方向に進んでいくのか注目ですね。

 

第1回教育コーヒーミーティングinリバ邸渋谷

今回行なわれたイベントは、人と人をつなぐマッチングサービス・コーヒーミーティングと、リバ邸渋谷のコラボレーションによって生まれた企画です。具体的には、リバ邸渋谷の管理人・小野寺さんと、私の友人・おすずさんがコーヒーミーティングで会った際にでた「教育」についての話が広がって、今回のイベント成立となったそうです。

 

実は私も、リバ邸渋谷とコラボレーションして今月27日に『第2回ブロガーミーティング』というイベントを行ないます。プロブロガーであるイケダハヤトさんをお招きして毎月1回開催するこのイベント、第1回は私が探した新宿のコワーキングスペースで開催したのですが、参加して下さったリバ邸渋谷の住人・中村文豪さんからの提案で第2回はリバ邸渋谷でやることになったんです!

 

ブロガーミーティングが予想以上に盛り上がったこともあり、第2回の開催が決まった直後にこのコラボレーションが生まれ、次々と結実していくのが面白くてたまりません!第2回ブロガーミーティングについては、またレポートをアップしますので楽しみにしておいてくださいね。

第1回ブロガーミーティング!『イケダハヤトさんに学ぶブログ運営術』レポートをアップしました! - ヘンテナブログ

 

話が逸れてしまいました、それでは『第1回教育コーヒーミーティングinリバ邸渋谷』について報告させていただきます。

 

まず、本イベントのアジェンダをご紹介。

□アジェンダ

・全体で自己紹介 60分

  ①読んでほしい名前 

  ②参加のきっかけ

  ③お仕事

  ④関心ある教育

・フリートーク 30分

・ゲストトーク(Ito Jiroさん)トーク 20分

 

まずは、その場にいらっしゃったリバ邸渋谷に滞在されている方も含めての自己紹介。人数も多く15人程でしたので、自己紹介するだけでも結構な時間。今回のイベントはコーヒーミーティング主導で集客していることもあり、半分以上はすでに知っている面々でした。ちなみに参加者のほとんどは主催側のおすずさんが声を掛けることで集まっており、人望の厚さが伺えますね。

 

第1回テーマが「教育」ということで、現在教職に就いている方、外部から教育を変えようとしている方、まだ教育を受けている側の方などいろんな人が参加しており、関心のあるポイントも人それぞれ。参加対象者を絞ってのイベント(教師のみ、とか)も面白いとは思いますが、様々な視点からのオピニオン同士は化学反応しやすいので、新しいアイデアが出てきやすくなるイメージがあります。今回のイベントは「教育改革についてひつとつの明確な答えを出す」という大げさなものではないので、雑多な人たちで話し合うやり方でよかったんじゃないかなと思いますね(そもそも、教育改革に明確な答えなんてないと思いますが・・・)。

 

白熱するフリートークで出た、教育の課題点 

自己紹介の後は、全体を3グループに分けてのフリートーク。途中メンバーチェンジを行ないながら、いろんな人とコトバを交わすことができました。各々が感じている「教育」の問題、私が参加したグループで出た内容をいくつかピックアップしてみましょう。

 

一方的に教えるだけの教育方法は悪か?

日本人はディスカッションやグループワークが苦手である。基本的に学校教育では、教師から生徒へ「一方的に教えること」が当たり前になっていて、なかなか討論や議論の場が設けられないのは問題ではないか。これに関しては多くの人が疑問視しているようでした。自分の意見を主張する技術が育まれない状況は、今後ますますグルーバル化が進むであろう日本において重大な失点となり得るのではないでしょうか。

 

画一的な教育プログラムはもう破綻しているのではないか?

もはや現在の教育プログラム破綻しているのではないでしょうか。というより、OSのアップデートが必要なのに、時代を反映した更新プログラムが組み込まれていないことに問題があるのでしょう。とはいえ教育委員会の既得権益によって成り立っている部分が強いこともあり、内部からこの構造を変えるのは極めて難しいのが現状。もはや学校は大学等の受験予備校となってしまっているが、本来教育は=勉強だけではない。「教育」とはなんぞや?というところからカスタマイズしていかないとならないのかもしれない。

 

一緒に寄り添うような教育はあり得るか?

先生と生徒の関係性はどうあるべきか?という問題ですね。先に「一方的に教えるだけ」の教育方法について書きましたが、それにも関わってくるところです。難しいとは思いますが、生徒が先生に教えるようなことがあってもいいんじゃないか。生徒をビシビシと指導していくだけではなく、寄り添うような教育があてもいいんじゃないかという提案でした。

 

多様性を認めない全日制高校

参加者の中にいじめられたのが原因で全日制の高校を辞め、定時制高校に通うことになった方がいたのですが、彼女が言うには「定時制の、多様性を認める教育に救われた。」とのことでした。私は定時制高校がどういう教育指針でやっているのか知りませんが、何かしらの問題を抱えている生徒も多く、先生と生徒の距離が全日制に比べるとかなり近いものだったそうです。全日制高校ではとても相談できなかったことも、定時制高校の先生には相談できたことが彼女の中ではかなり大きい事だったのでしょう。今回のイベントでさかんに発された「多様性」というコトバに解決の糸口が隠されていそうです。

 

スクールカウンセラーの意味 

学校に常駐、もしくは非常勤で配属されているスクールカウンセラーは役に立っているのかという厳しい質問。というのも、学校は少し変わった行動をすると目を付けられてしまう狭い社会。カウンセリング室に通っているだけで陰口を叩かれてしまうし、学校が思っている程気軽に使える制度ではないというのが主張ですね。それは先生に対しても同じで、人の目がある中でそんな気軽に相談等できないでしょう。それがスクールカウンセラーを学校内に置くことの無意味さ、ということでした。

 

情報を詰め込む暗記教育に意味があるのか?

学校関連者は高年齢の人が多く、なかなかウェブの話が通じないのが現状。これからデジタルネイティブと呼ばれる人たちがメインになってくる時代に、この断絶があっていいのかという主張ですね。特に暗記教育についてがそうで、知識として吸収することは大事ですが検索すれば数秒でわかるようなことを、ただただ暗記する教育に何の意味があるのでしょうか。そんなことよりも、必要な情報を高速でググる(Googleで検索する)技術を教えた方が、よっぽど役に立つでしょう。

 

既得権益と、どう闘うか!?

これは絶望的な事ではあると思いますが、例えばGoogleやAmazonくらいの権力があれば、既得権益層をぶっ潰して世界は変えられるのかもしれません。しかし我々市井の一般人が既得権益と闘うのは、正直無謀でしかない。

 

真っ向勝負ができないのであれば、狭間をつくか逃げることも必要になってくる。リバ邸はまさにそうで、政府ができない狭間をついてつくられたシェアハウス。それに、家入り一真さんも言っているが、逃げることはすなわち悪いことではない。自分が活躍できる居場所は学校にないのなら、逃げてしまえばいい。自殺の原因が多様性を求めない社会にあるのであれば、真っ向勝負をしないことも大事でしょう。

 

先生の教育について

これは私が挙げた議題。みなさんには尊敬できる先生はいましたか?私は小中高大と、憧れる先生にはついぞ出会えませんでした(そんなに高望みしているわけではありませんが・・・)。教育が「消費化」していることもあり、結果教育はサービス業になりかけているのが現在の状況。教師教育の更新プログラムもないままでは、この変化に対応できない。教育者として優れている人が育たない環境をつくってしまっているのではないでしょうか?教師のストレスも半端ではなく、うつで休職してしまう先生も多い。部活顧問までボランティアでやっているわけですから。

 

コミュニケーション教育の仕組み

前述の通り、グループワークが苦手な日本人。そもそもこの環境ではファシリテーション能力が育たない。授業科目に「コミュニケーション」が必要なのではないか。

 

学校だけじゃない教育の仕方を考える

学校の勉強はおもしろくないと感じる生徒は多い。それであれば、社会に教育を委ねるのはありなのかもしれません。結局は楽しいことや明確な目的がなければ続かないのが人間なのだから、教育を楽しいものに変えていかないとならないのかもしれません。

 

 

いかがでしょうか?

フリートークはかなり白熱し、放っておいたらいつまででも話し続けてそうな雰囲気でしたね。他にもオンライン授業や、生徒の前に親の教育が必要だ!などの意見もありました。日本人であればおおよその人が何かしらの「教育」を受けてきているわけですから、もれなく当事者意識はあるはずなんですよね。やはり「もの申したい!」という気持ちを持っている人が多いんだなと実感しました。

 

ゲストトーク・Ito Jiroさん

ここからはメインゲスト・精神保健福祉士(PSW)であり、ご自身で運営されている団体・OVA(オーヴァ)の代表も勤めていらっしゃいますIto Jiroさんのトークタイムです。

まずは公式ページから、Ito Jiroさんについてご紹介を。

 

代表プロフィール | 壁と卵

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精神保健福祉士(PSW)

OVA(オーヴァ)代表。

SCA(Social Change Agency) 理事就任予定

 

思えばJiroさん初めてお会いしたのは、イケダハヤトさん、家入一真さん、海猫沢めろんさん、稲葉剛さんなど豪華出演陣を迎えて行なわれたイベントで、同じテーブルを囲んでいたことからでした。

シェアハウスとは何だったのか? 脱法ハウス問題と無縁化する社会 – LOFT PROJECT SCHEDULE

 

あのとき名刺交換させていただいたことが今回のイベントまで繋がっていることを考えると、人との縁は思わぬところで繋がっていくものだなと深く実感。これだから新しく人と会うのは面白いですね!

 

さて、Jiroさんのトークは主にこれまでの活動歴と内容についてのお話。仕事内容がかなりデリケートで、下手に紹介するとバッシングされてしまう恐れがあるため、イベント内でのぶっちゃけトークは記事化しません。それくらい慎重に扱わないとならない分野ですからね、うつや自殺といった内容は。

 

まず最初に聞いて驚いたのは、ここ2年間で自殺した人の数は減少しているということ。ニュースを見ていると大体年間30,000人が自殺していると報道されていますが、直近のデータだと大体27,000人くらいなんだそうです。それでも多いことに変わりはないですが。ただ、20歳〜39歳の若者の死因1位は「自殺」であるという衝撃!明らかにおかしい社会になっているということでしょう。

 

Jiroさんは自殺予防に取り組んでいますが、検索で自殺や死に方について調べている人にリーチできるようリスティング広告を出したり、お金は出ていく一方でとても収益化できないのが実情だそう。考えれば、自殺したい人からお金を取ることはまず出来ないでしょうし、期待できるのはスポンサーをつけることや応援者を募ることくらいのもの。積極的にメディアに出演されていらっしゃいますが、意外なほどに声は掛からないそうです。確かに自殺リスクが高い人に関わること自体がリスクの高い行為でしょうし、利益ベースで言えば百害あって一利なしですから。結果的に、Jiroさんは「自殺予防の取り組み」を行なう、他ではやっていないオリジナルな存在となっています。

 

 活動を継続するために

慈善事業でやり続けるわけにもいきませんし、具体的なマネタイズについてはしっかりと考える必要がありますよね。Jiroさんが事業のサスティナビリティのために考えているのがこの3点。

 

  1. 資金集めをどうするか。どこからお金を集めるか。待っていても仕事はこない。
  2. 人材集めが難しい。どうやって集めるか。
  3. 信用と実績づくり。

 

お金が集まらないのは前述した通りですが、それに付随して協力者も集まらないのが現状だそうです。自殺リスクが高い人と関わるのがどれだけ大変であるかを物語っていますね。マネタイズと人材集めが3の信用実績にも繋がるだけに、頭の痛い問題です。

 

日本では、自殺・うつで2兆7千億円ほどの経済損失がリアルに存在しています。お金の話をすると「けしからん!」となりがちですが、日本のことを考えるならこのことを無視はできなでしょう。それくらいの経済損失を産み出すほどの人が自殺したり病んでいるという、現実を直視しないといけません。

 

活動は批判を伴う

こんなに身を削って活動されているJiroさんも、様々な方面からクレームやバッシングを受けるそうです。例えば、「自殺対策」「自殺防止」という言葉も、誰かの立場にとってはアンチテーゼになっていたり、非常に深刻かつ繊細な問題に取り組んでいるという事なのだと思います。

 

自殺に対するイメージは「悪い意味」で強い。自殺するまで追いつめられた人の心情を理解する前に、バッシングに走る傾向があるかと思います。自殺した人と生きている人の間の境界線はとても細く、容易に行ったり来たりしてしまうということがわかっていないのでしょうか。私自身も自殺しようと思ったことは何度もありますし、あっさりあちら側にいってしまうものだと思って生きています。

 

自殺しようとしている人に対しては、否定せずにただ話を聞き続けことが何よりも大事であるとJiroさんは説く。例え本人がどれだけ反社会的な思想を持ってしまっているとしても、そう思ってしまうまで追いつめられていることを理解してあげる必要があるんですね。下手なアドバイスや叱責なんてもっての他。自殺予防のための解決策はひとつではないし、治療を受けたところで全ては収まるわけではないですから。

 

Jiroさんの話を受けて

感銘を受ける内容が多かったです。

例えば「自殺は死ぬためにする行為だが、自傷は生きるためにする行為である」というコトバ。私は自傷行為をしたことはありませんが、てっきりリストカットは自殺願望の現れなのだとばかり思っていました。知らないままでいたら、あやうく誤解していたところでした。

 

最後に質問コーナーが設けられましたが、ここでの答えも勉強になりました。

「うつで休職している同僚にどう声をかければいいのか?」

確かにこれは悩むところです。みなさんならどうされますか?

 

Jiroさん曰く、「うつ」にフォーカスしないで声を掛けるのが一番とのことでした。具体的には女の子をデートに誘うのと同じで、「桜がきれいだから見にいかない?」「美味しいごはんが食べられるお店ができたんだけど一緒にいかない?」と自然に接するのがいいんですね。私は適応障害を患っていましたが、変に心配されたり同情されるよりも普段通りに接してもらえる方が気が楽だったことを覚えています。

 

つまりは、「関わろう」とすることが重要なんです。うつになって引きこもると、社会から断絶されてしまいます。何があっても、社会とつながる接点を完全に断ち切ることだけは避けてほしい。私が社会復帰できたのは、接点を少しだけ残しておいたことが功を奏しましたから。

 

第2回教育コーヒーミーティングinリバ邸渋谷!

気が早いかもしれませんが、早くも第2回のイベントが5月に予定されています。まだ具体的な内容は決まっていないようですが、第1回の盛り上がりを見ていると間違いなく第2回もおもしろいものになるでしょう!今から期待しています。

 

ご興味のある方はこのブログにコメントいただくか、リバ邸渋谷に直接お問い合わせください。きっと新しい出会いが生まれると思いますよ!

 

学校って何だろう―教育の社会学入門 (ちくま文庫)

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