2013.8.7 @青山CAY ”出張ラヂヲ” 青葉市子と妖精たちのライブは、神々しいまでの輝きを放つ『音の洪水』でした。
青葉市子[NO MUSIC,NO LIFE. メイキング]
2013年元日にOAされたNHK-FM「坂本龍一 ニューイヤー・スペシャル」のスタジオ・セッションをCD化。
細野晴臣、坂本龍一、小山田圭吾、U-zhaan、青葉市子による一発録りの音源を再ミックスして収録。
細野さん、坂本さん、小山田さん、ユザーンさんと、ラジオの為にせーので録音された音源です。
音が産まれ、育ち、水辺へ運ばれ、満ち満ちていくのが、妖精たちとオアシスで遊んでいるようでした。
青葉市子
坂本龍一のこの番組、聴き逃したんですよね・・・。まさかこのセッションに青葉市子さんが参加されているとは知らず、気づいたのは5月くらい。その時のセッションがCD化されると聞いて飛び上るほど嬉しかったのを覚えています。ちなみにそのときの動画がひとつ、You Tubeに挙がっていましたので紹介しておきますね。⇓
そして、発売されたのがこのアルバム⇓
- アーティスト: 青葉市子と妖精たち
- 出版社/メーカー: commmons
- 発売日: 2013/08/07
- メディア: CD
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収録参加メンバーは、
・坂本龍一(ex. イエロー・マジック・オーケストラなど)
・細野晴臣(ex. はっぴいえんど、イエロー・マジック・オーケストラなど)
・ユザーン(ex. タブラ奏者)
と、そうそうたるメンツ。
青葉市子さんの繊細な歌声は負けることなく、それどころかすべての楽器を従えるかのように響き渡ります。この演奏者たちを題して、「青葉市子と妖精たち」としたことに納得。白雪姫を囲う小人たちのイメージが浮かんでくるようです。
今回のライブは、このアルバムをひっけさげてのツアー初日。あと、京都と福岡で小山田圭吾さんと一緒に演奏するそうです。京都は地元だし、これも行くしかないな。。
初日のライブ会場は青山CAY。ついこないだもワンマンライブをやったところですね。場所柄なのかとっても洒落た造りの飲食型ライブハウスで、ごはんが結構美味しいんです。ちなみにごはんはタイ料理。オススメは唐揚げです♪
運良く席番が”44”と早めで、前から3列目あたりを確保。しかもテーブルありなので思う存分ごはんも食べられます。登壇者の顔もはっきり見える位置で、右隣の席が関係者席だったため、休憩中の市子さんや小山田さんがすぐそこに!!市子さんは思ったとおり小さくて可愛らしかった(身長150くらいかな?)。ちなみに会場はパンパンに埋まり、テーブルのない後部は溢れんばかりの立ち見客が!…座れてよかった。
開演時間から押すこと20分ほど、市子さんによる場内アナウンスが始まる。
そう、今回はアルバムのタイトル『ラジヲ』が表すとおり、ラジオの中継が入っていたんです(その他にUSTREAMでも中継されてました)。アナウンスは録音されたもののようで、今日のイベント内容や登壇者についての話でしたが、ビックリしたのが細野晴臣さんが来られていたこと!もともと小山田圭吾さんがゲストなのは公表されていましたが、このサプライズには会場もどよめいていました。
アナウンスが終わる頃に市子さんと小山田さんが登壇。めずらしく市子さんは髪を左半分の先だけ三つ編みに。手作り風のシュシュのようなものがついていて、めちゃ可愛らしかった。だいたいいつもストレートで日本人形のような佇まいなので、とっても新鮮。
始まりの歌は「IMPERIAL SMOKE TOWN」(アルバム『ラジヲ』の1曲目ですね)。青葉市子を代表する曲に、小山田さんが操るエレキの電子音が絡まり、ダークな装いがさらに強くなったよう。正直、市子さんだけのシンプルな演奏に慣れすぎたか、聞き始めは違和感がありました。しかしそれも、2曲目の「Mars 2027」に入った頃には払拭され、完全にその世界観の虜に。 「IMPERIAL SMOKE TOWN」と「Mars 2027」は姉妹作で、世界観的にも繋がりがあるんですよ。
この後も主にアルバム『ラジヲ』の曲がメインに演奏され、途中からはお待ちかねの細野晴臣さんが登壇。アルバム収録曲の「SMILE」などの演奏があり、小山田さんとの「STAR FRUITS SURF RIDER」で第1部の幕が降りました。15分ほどの休憩時間中にも市子アナウンスが流れ続けます。どこで収録しているのか、小山田さんやマネージャ、果ては照明スタッフにも突撃インタビューをされていました。市子さん曰く、”放送事故の多い青葉市子ラジヲ”だそうです(笑)。
幕が開けて第2部開始。
2部は市子さんおひとりでの登壇。ここからはいつもの市子ショウでした。
今回も最大の見せ場は山田庵巳さんのカバー曲「機械仕掛乃宇宙」。息をのむ激しさと、穏やかな優しさが合わさった、とても物語性の強い歌。いつか、完全に”青葉市子”としての歌い方をマスターしたときに、アルバムとして収録してほしいと願います。
毎回、来るたびに前回のライブを越えるパフォーマンスを魅せてくれるのですが、今回のコラボレーションはずるい。メンバーが最強すぎる。こんな贅沢なメンバーに愛されるなんて、市子さんの愛くるしいキャラクターと天才的なギターテクニック、そして物語性を深く備えた作詞がどれほどのものなのか伺えますね。
市子さんがギターを弾き始めたのは高校3年生。プロで音楽をやっている方からするとちょっと遅めかな?というところ。まだ22歳だから、ガットギターを弾き始めてからまだ4年くらい。そうとは思えないくらいの、ありえないギターテクニック。もはやギターに選ばれたとしか思えません。
そういえば、MCで市子さんが興味深いことを言っていました。
「わたし、演奏しているときは熱が39℃くらいあるんです。それで、演奏が終わったら下がるんです。」
これには会場もざわめく。そして、熱のせいか周りはぼわっ~として見えていないんですとも。ということは、演奏しているときの市子さんにはお客さんの姿ははっきりと見えていないんですね。
いったいどんなものが見えているんだろう?
きっと、市子さんの作詞世界が広がっているんじゃないかな。
ギターをひとたび弾き始めると空気が変わる。
その瞬間に広がる市子ワールド。
その世界観に浸りたくて、また私は市子さんのライブに足を運ぶ。
あ、終演後にアルバム『ラヂヲ』にサインをいただきました。市子さんと小山田さんのコラボ!
いくつか動画をご紹介↓
NO MUSIC, NO LIFE. 2013.08.06
TOWER RECORDS「NO MUSIC, NO LIFE.」
青葉市子と妖精たち(細野晴臣・小山田圭吾・U-zhaan+帽子(坂本龍一))
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