ぼっち飯で人目を気にするくらいなら、便所飯のほうがマシ
この記事を読みました。
ぼっち飯で人目を気にするくらいなら、便所飯のほうがマシ
なんだか悲惨なタイトルだなぁと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、意外といるんですよ、便所飯している人。
実は私も一度だけですが経験があります。黒歴史だった高校生時代。うちの高校は給食ではなく弁当もしくは学食だったのですが、ある出来事により一時的にハブられて孤立したことがあり、クラスに居場所がなく、狭い学食で一人メシを食う勇気もなかった私は食堂で買ったパンとジュースを手に、教室のない部室棟のトイレに向かい、そこで昼を済ませました。
あの時の気持ちはなんとも言えませんね。トイレでメシを食ってる惨めな自分を嘆く気持ちよりも、人目のない場所にいることによる安心感の方が強かった気がします。これはあくまで私の事例ですが、ひょっとして便所飯をしている人の中には「教室で一人でご飯を食べている寂しい人」というレッテルを貼られることに耐えきれず、ぼっち飯をするくらいなら、人目につかないトイレでメシを食べる方が楽という人もいるのかもしれません。
レンタル彼氏、レンタル彼女・・・そして、
今回の紹介記事はレンタルフレンドですが、これまでにもレンタル彼女やレンタル彼氏というサービスが話題になりましたね。
世も末か・・・最近流行っている「レンタル彼氏」についてまとめてみた - NAVER まとめ
【賛否両論】「レンタル彼女」のサービスが残酷すぎると話題にwww - NAVER まとめ
有吉ジャポンという番組でレンタル彼女について紹介されていましたが、楽しいデートが終わった後にしっかりお金を請求される姿は涙なしには見れません。一気に現実に引き戻される悲しさに満ちています。
逆にレンタル彼氏の方は利用者が主婦やOLが多いようで、束の間のランデブーを楽しめると好評のご様子。なんだろう、この落差は。
レンタルフレンドとは?
で、今回の新しい需要供給の仕組み『レンタルフレンド』。
少し前から結婚式や披露宴等に友人代行として派遣する商売がありましたが、その派生版がこのレンタルフレンド。買い物に行きたいけど一緒に行ってくれる友だちがいないとか、あのレストラン美味しいと評判だけど一人で入れないから一緒に行ってくれる人が欲しいとか、そのレベルでのレンタル需要が高まってきているそうです。
レンタルフレンドの依頼を請け負っている女性だけの便利屋「クライアントパートナーズ」では、月に数十件の利用があるらしい。
上記のNAVERまとめには利用事例の紹介も掲載されているのでぜひ読んでいただきたいが、やはり「友だちがいない人だと、まわりの人に思われたくない。」という思いから利用する人が多いようですね。
高校生や大学生くらいだと「ぼっち」というレッテルを貼られることによるスクールカースト最下層行きは、何よりも怖いことでしょうから。社会の縮図とも言える学校では、一度貼られたレッテルはその場所を離れない限りずっと付きまとってきます。社会人だと脱出する方法はいくらでもあるんですが、そこが「学校」という狭い空間の怖いところですね。
レンタルで済ませられる人間関係
私はほんの半年前までは友だちがひとりもいないような状況でしたし、一旦友だちができてしまうとひとりぼっちになるのが極端に怖くなってしまいます。レンタルフレンドを利用する人も、友だちが「いた」人が多いのかもしれません。友だちがいる感覚を知っているからこそ、いないこともしくはいなくなったことを悟られたくないのかもしれません。
人と深く関わると、失ったときの喪失感も大きくなる。ならばいっそのことレンタルで済ませてしまえばいい。そう考える人がこれから増えていくならば、レンタル彼氏・彼女・フレンドというシステムは根付いていくでしょう。
友だちをレンタルできることによって助かる場面があるのであれば、こういったサービスはあったほうがいい。ただ、なんとなく寂しいですね。それだけというのは…。
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