『アナと雪の女王・みんなで歌おう♪上映』に難癖をつけた爆問太田氏の低俗っぷりに虫酸が走る。
あまりこのブログで人をディスる記事を書きたくはないのですが、下の記事を読んであまりにイラッとしたので言及してみようと思います。
「みんなで歌おう♪歌詞付版合唱上映」は批判されるべきか
アナと雪の女王について、過去にこんな記事を書きました。↓
“みんなで歌おう♪歌詞付版” 合唱上映でさらに興行収入を伸ばしそうな『アナと雪の女王』 - ヘンテナブログ
私は映画館では何があっても無言を貫いてほしいと思うタイプの人間ですが、「アナと雪の女王」のメインテーマ曲「Let It Go」の流行っぷりをみて、これは映画館でも歌いたい需要あるだろうなと感じていました。ですから、実際に「みんなで歌おう上映」が実施されて驚きました。海外では映画中に声を出したりリアクション取ったりするのはわりと普通のことですが、日本ではなかなかこう振り切った選択は取れないと思っていましたから。
これはあくまで私の意見ですが、通常の字幕上映・吹き替え上映(場合によっては3D上映など)に加えてこの「みんなで歌おう♪上映」が用意されているのであれば、何も文句言われる筋合いはないんじゃないかと思っています。もちろん吹き替え上映が満席で、残っているのが「みんなで歌おう♪上映」しかなかったので観られなかった、という事態は起こりうると思います。「みんなで歌おう♪上映」が無くて吹き替え上映だったら観られたのに!と憤る気持ちは理解できますが、それはアナ雪じゃなくても、「みんなで歌おう♪上映」じゃなくても度々あることですし。
そもそも「みんなで歌おう♪上映」は歌いたい人が行く上映回なんだから、「アナ雪観にいったら周りの客がみんなミュージカルシーンで歌い出して気持ち悪かった」なんていうクレームは筋違いというものです。チケットを売る窓口でもクレームを避けるためにちゃんと説明しているでしょうし、上記の場合、落ち度は客側にある可能性が高い。
批判じゃなくて、ただの難癖
爆笑問題の太田氏は「みんなで歌おう♪上映」について、こう批判しています。
「アレ(Let It Go)を劇場でみんなで歌うという、気持ち悪い。本当に気持ち悪いことやってますよ」
(合唱することに)アメリカ人が参加することは元々文化が根付いているから問題ないと説明した上で「日本にはあんまりそういうの根付かないんじゃないかって思ったら、意外とやってるみたいね。気持ち悪くなっちゃったね。日本人」
「変な不細工な女が、松たか子の歌、歌っちゃってさ。『ありの~ままの~♪』なんて言っちゃってさ、お前ありのままじゃダメだろ! ブスと雪の女王」
まぁ、批判というかただの難癖ですね。
ただコメント欄を見てみると、意外と太田氏の意見に共感している人が多いようなんですね。やれ気持ち悪いだとか、やれ日本人は恥を知れだとか。私の感覚がおかしいのか少し不安になりましたが、太田氏が「映画館でみんなで歌うのは、本当に気持ち悪いと思う。」と批判しているだけなら、それはそれでひとつの意見ですから別に構わないと思うんです。
でも、どうやらそうじゃない。ひょっとしたら「みんなで歌おう♪上映」という特別回を設けずに、全上映が「みんなで歌おう♪上映」になっていると思っているのかもしれません。そうなら確かに問題があると私も思います。
虫酸が走ったのは上記引用コメントの最後。
「変な不細工な女が、松たか子の歌、歌っちゃってさ。『ありの~ままの~♪』なんて言っちゃってさ、お前ありのままじゃダメだろ! ブスと雪の女王」
これなんて只の悪口ですよね。まぁ今さら太田氏の(というか爆笑問題の)芸風に文句をつけても仕方ないとは思いますが、これをラジオという公共電波に乗せて発信しているかと思うと、気持ち悪くて仕方ありません。
「アナと雪の女王」は、興行収入の面で映画史に残る偉大な記録を残そうとしています。各映画館がそれを積極的に応援してかどうかわかりませんが、「みんなで歌おう♪上映」という日本ではあまり見ない新しい上映方法を取り入れたことは、素直に賞賛されてもいいんじゃないかと思います。「映画館で歌うなんて日本人として恥ずかしい」と勝手に日本人を代弁して言っているのは、多様性を受け入れられない「過去の日本の価値観で生きている人」なんじゃないでしょうか。私は「生理的に受け入れられないこと」以外、新しく何かを始めている人を否定しないように生きていきたいと思います。
(それにしても、太田光氏のお笑いは一体どこがおもしろいのでしょうか…?亡くなった立川談志師匠は太田氏を高く買っていたそうですが、未だに全く理解できません。)
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