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【空飛ぶ本棚】書店で雑誌を買うと、もれなく電子版も無料で付いてきます。

この記事を読みました。

黒船アマゾン、書店連合で迎撃 大手も参入の“無料”電子書籍、続々商品化 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

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書店で雑誌を買うと、もれなく電子版も無料で付いてきます

3月まで勤めていた会社のすぐ近くに文教堂があり、毎日のように仕事帰りに新刊を物色していたので、この「空飛ぶ本棚 sky storage service(スカイストレージサービス)」は以前から知っていました。

 

はっきりいって、めちゃくちゃ便利なサービスです!

 

最近は雑誌に限らず本をKindleで買うようになり、本棚を圧迫しないで助かっている反面、どうしても紙で読みたい本があるのも確かです。日本の書籍って本当に美しいものが多い。

 

例えばこの本↓

文体練習

文体練習

 

 

有名な小説『地下鉄のザジ』の著者・レーモン・クノーによる言葉遊びの本なのですが、縦長のデザインといい表紙の手触りといい紙の捲りやすさといい、実に優れた編集がなされています。約3,600円と高いですが、十分その価値がある本なんです。

 

また、最近だとこちらの本も素晴らしい!↓

アズミ・ハルコは行方不明

アズミ・ハルコは行方不明

 

 

私が大好きな作家・山内マリコさんの最新作ですが、カバーを開くと横長な一枚の絵になっているんですね。カバーを外すと毒々しいまでのピンク色の装丁になっており、色味のバランスセンスが素晴らしい!電子書籍で買おうと思っていましたが、このデザインを見て思わず紙で買ってしまいました。ちなみに1作目の「ここは退屈迎えに来て」も紙で欲しくなるデザインです。

 

単行本は装丁に凝ったものが多いので、ビジネス書や自己啓発系等の画一的なデザイン書籍はともかく、海外文学翻訳小説や日本文学の書籍は紙の方で買ってしまうことがまだまだ多いのですが、いわゆる雑誌はそこまで装丁に気を使ったものばかりではなく、電子書籍で事足りるなぁと思うことが増えてきました。

 

ここで思うのが、「本屋で現物を買ったら電子版も同時に読めればいいのにな」ということ。もう読まないと思っても、ひょっとしたら後でまた読むかもしれないと頭をよぎると、なかなか捨てられないのが本です。かといって電子書籍版を改めて買うのもバカらしい。この問題を解決してくれる素晴らしいサービスが「空飛ぶ本棚 sky storage service(スカイストレージサービス)」なんですね。

 

電子書籍を巡っては、旧来の出版業界と黒船・Amazonが熾烈なバトルを繰り広げられているのは承知のことと思います。各社がそれぞれ電子書籍のポータルをつくってAmazonの好きなようにはさせない!と息巻いているのですが、Kindleの魅力にはなかなか勝てないのが現状でしょう。かくいう私も、対応電子書籍の数や金額の観点でKindleをメインに利用しています。というか持っている電子書籍の9割がKindleです。

 

アメリカでは「Kindle MatchBook(キンドル・マッチ・ブック)」というサービスが始まっています。これは、Amazonで紙の書籍を買った人はKindle版を2.99ドル以下で入手できるサービス。実際には無料で電子版を入手できる本もあります。現在はまだ日本でこのサービスは導入されていませんが、そう遠くない未来、再度Amazonが日本に2回目の黒船を送り込んでこないとは限りません。

 

つい先日、5月9日にはこんなニュースが流れました。↓

アマゾンに本の出荷停止 3社、ポイント還元に抗議:イザ!

Amazonが日本の出版文化を支えてきた再販制度をぶっ壊そうとしているのは確か。この制度に善し悪しはあるとはいえ、出版社側もただAmazonのやり方に染まってしまってはいけないと奮起しているように見えます。

 

今回文教堂が始めた新サービスも、これを見越してのことなのでしょう。紙版と電子書籍が同時に手に入るというのは、読者側からすれば大変ありがたいサービスでしょう。電子書籍版はいらないという人も、別に紙版の本に追加料金を乗せているわけではないですから。願わくば全ての雑誌(書籍もお願いしたいですが・・・)でこのサービスを利用できるようにしてほしいものです。

 

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