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2013.8.4 "NACK5 presents 本谷有希子 新刊『自分を好きになる方法』 発売記念トークイベント&サイン会" に参加してきました。

埼玉県のFMラジオ局”FM NACK5と下北沢の本屋さんB&Bがコラボしてのイベント、NACK5 presents  本谷有希子 新刊『自分を好きになる方法』 発売記念トークイベント&サイン会』 に参加してきました。

 

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本谷有希子さんの本を、実はこれまであまり読んだことはなく、今回新刊が出たことによるインストアイベントが行なわれるということと、イベント自体が無料であること、さらに著作にサインもしていただけるということで、喜び勇んで参加しました。

 

本谷有希子さんについてはこちら↓

本谷有希子(もとや・ゆきこ)

 

1979年生まれ。2000年、劇団、本谷有希子を旗揚げし、主宰として作・演出を手がける。2006年上演の戯曲『遭難、』により第10回鶴屋南北戯曲賞を史上最年少で受賞。2008年上演の戯曲『幸せ最高ありがとうマジで!』により第53回岸田國士戯曲賞受賞。2011年に小説『ぬるい毒』で第33回野間文芸新人賞、2013年には『嵐のピクニック』で第7回大江健三郎賞を受賞。他の著書に腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『あの子の考えることは変』『生きてるだけで、愛』『グ、ア、ム』など多数。

by 群像(http://gunzo.kodansha.co.jp/archive

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イベントは2部構成で、

  • 第一部:新刊『自分を好きになる方法』について
  • 第二部:本谷有希子が最近気になるキーワード

それにプラスして、

  • サイン会

という流れでした。天然の本谷さんらしい爆笑モノのトークが聞けたので、少し文章にしてまとめてみます。

 

まず第1部の新刊『自分を好きになる方法』についてのお話ですが、最初にあらすじを引用させていただきます。

一人の女性の一生を、3歳、16歳、28歳、34歳、47歳、63歳のそれぞれ一日を描いた6編を連ねて構成する長編小説。「いつか自分が心から一緒にいたいと思える相手に出会えることを夢見て生きる女性の人生を、「6日間」で鮮やかに切りとる。前作『嵐のピクニック』で大江健三郎賞を受賞、いま最も注目される新鋭女性作家の最新作!

by Amazon

これまで所謂中編小説を多く書かれてきた本谷さんですが、本作では”初”となる長編小説に挑んでみたとのこと。確かに、劇団の主催者が小説を書いた場合、短編小説や中編小説の形体が多いような気がします(松尾スズキしかり、岡田利規しかり)。それはやはり『舞台』を描く上でもっとも適した文量が、短編~中編くらいになってしまうということなんでしょうか。

それが良い悪いという話ではなくて、長編小説にチャレンジしたというのは、物書きとしていくつかの文学賞を受賞されたことから続く、演劇ではない新しい道の開拓なのかと勝手に心躍りました。

 

それにしても、『自分を好きになる方法』というタイトルは、下手すると自己啓発本の類と勘違いされそうで気になっていたのですが、イベントでもやはり突っこまれていました。もともとは書いていたときにあてはめた仮タイトルだったそうですが、いつの間にやら周りからもこれがタイトルでいいんじゃないかと言われるようになり、結局そのまま正式なタイトルになったそうです。

最後まで読み終えた方から「皮肉なタイトル」であると言われていたのが気になりますね。あ、私はまだ買っていなかったりします。。今週末に代官山蔦谷でも本谷さんのトークイベントがあり、その参加条件が『自分を好きになる方法』の購入であるため、今回のイベント時には買わなかったんです。B&Bさんに貢献できなくて申し訳ない(代わりに、サインしてもらう本『嵐のピクニック』は買いましたよ、B&Bで)。

 

本谷さん執筆スタイルは、「何を書こうかな」と考えることから始まるそう。ストックはあまりしないんですって。しかも、どうやったら書かなくてすむかなんて常に思っているところに、本谷さんの天然ぷりが現れているように思います。

また、書き始めるといろんな人に迷惑をかけると自責の念をお持ちで、筆が乗り始めると書くこと以外に全く興味がなくなるそうです。それこそ、食べることすらも。なんとなく、本谷さんのイメージどおりで笑いましたがね。

 

さて、1部と2部の間に設けられた質問コーナーではこんな質問が↓

  • 他人と自分を比べないようにするにはどうすればいいか?

本谷さん自身も、まだその意識から抜け出せておらず、気がつくと劣等感を抱いているそう。想像や妄想をしているうちに、劣等感は肥大するもの。「比べる」コンプレックスから抜け出すには、『自信』を持つことじゃないか、と提言されましたが、これには私も賛同。迷って妄想を広げてしまうくらいなら、人なら会ってしまう、仕事ならやってしまうなど、行動してしまった方がいい。

 

  • 本谷さんは、『本当に自分を好きなれる瞬間』ってあるのでしょうか?

これには、シンプルに結婚を機に思えることが多くなったとのお答えでした。本谷さんと結婚ってあんまり繋がらないなぁ(本人も仰ってますけど)。

 

そして第2部は、本谷さんが今気になるキーワード5。本谷さんの本領発揮で爆笑の連続でした。それでは順にご紹介を・・・

①歯医者が好き

・もういきなりぶっとんでますよね。なんだそりゃって。本谷さん曰く、あの施術シートに寝っころがっているときが好きだそう。もっと寝ていられるように懇意の歯科にお願いしているくらいですから、本気なんでしょうね、きっと。

②ぬるい毒

・舞台化は不可能と言われていたこの作品を、”桐島、部活辞めるってよ”の監督・吉田大八さんが舞台化するということで非常に話題になっています。もちろん私も観にいきます。これはセンセーショナルな話題ですし、キーワードには納得ですね。

③取材のときの自分

・最近とてもシンプルなことを言うようになってきたとのこと。以前中学校に講演にいった際、「人間は群れているが多いように思う。このまま群れていては、一緒に崖に落ちていってしまうよ。」なんてことを言っていたそうです。

人間はそもそも一貫性のないものなんだから、発言のたびコロコロ言うことが変わっていても、そのときの自分がそう思っているのであればいい、とのコトバに私はいたく感心しました。世間ではよく、一貫性を求められることが多いと思います。特に仕事をしているとそう思いますね。敬愛する糸井重里さんもおっしゃっていましたが、「貫き通すことがあるとすれば、それは嘘をつかないこと」だけだと、私は思っています。本谷さんの考えは、とても納得のいくものでした。

④奥さん

・結婚して「奥さん」と呼ばれるようになったが、作風が作風だけに今さら奥さんなんて呼ばれることに違和感があるよう。なにより奥さんになったことが、尖った本谷作品に丸みを帯びさせてしまわないかがファンも心配なところ。本人もその恐れを自覚している以上、安心かなと思いました。

⑤ペン字の練習

・左利きで、昔から知性を感じない自分の字にコンプレックスがあったそうで、最近ペン字の練習を始めたそうですが、知り合いに「きれいな字になったらつまらない」と言われ、考えた挙句に練習は辞めたそうです(笑)。「辞めたんかい!」という観客の笑いにかえてのツッコミがおもしろかった。もともと5つのキーワードを挙げること自体難儀していたそうで、むりやり引っぱり出したのがこのキーワードだったそうで、妙に納得。

 

いやぁ、面白い本を書く人は、しゃべらしてもやっぱり面白い。このあとも、

 ・普段人間観察はしないが、目が笑っていない人を見つけるのが得意。

 ・フェイタスのCMに出ている香取慎吾が気になってしょうがない。

など、突っ込みどころが多すぎて頬が痛くなるくらい笑いました。

 

次のイベントまで新刊を読むのはお預けですが、新舞台「ぬるい毒」ともども楽しみになってきました。代官山蔦谷でのイベントもブログにアップできるように楽しんできます♪

 

本谷さん、サインありがとうございました。

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FM NACK5 79.5

http://www.nack5.co.jp/

 

下北沢の本屋さん B&B

http://bookandbeer.com/blog/event/20130804_bt-2/

 

自分を好きになる方法

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嵐のピクニック

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生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)

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あの子の考えることは変 (講談社文庫)

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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

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乱暴と待機 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

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ぬるい毒

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かみにえともじ

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幸せ最高ありがとうマジで!

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ぜつぼう

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遭難、

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ほんたにちゃん (本人本 3)

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グ、ア、ム (新潮文庫)

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本谷有希子の この映画すき、あの映画きらい

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江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉 (講談社文庫)

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