安藤美冬「冒険に出よう」を読みました。
2012年大晦日。一年が経つのは早いものですね。
一年を振り返り、次の1年を迎えるにあたり「来年は何か新しいことを始めよう!」と目標をたてる人も多いでしょう。そんなときに、とても刺激になる本を読みました。私には、この本が来年の目標を定めるバイブルとなりそうです。
冒険に出よう (U25サバイバル・マニュアル) (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)
- 作者: 安藤美冬
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/11/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
以前から私が「働き続ける」という行為の中で疑問視していることに、「シングルインカムに頼る危険性」があります。無難に4年制大学を卒業した後、新卒で一般企業に就職・・・現在30歳なので約8年間働いてきたことになりますが、その間常にシングルインカム。仕事を失うことが不安でしょうがありませんでした(現在もそうです)。
日本ではさも当然のように理想の形とされている、”働く旦那、専業主婦の妻、子供がふたり”というものが正しいものとは思えません。”働けない旦那”になったとき、その家族はどうなるんでしょうか?
もしも今勤めている会社から、自分のことを定年まで雇用し続けるから馬車馬のように働けといわれたら、私は無心で働くかもしれません。いつ会社が潰れるかわからない、理不尽な理由で突然クビを切られるかもしれない、そんな世の中でシングルインカムで居続けることは危険極まりないことでしょう。多くの企業がいまだに副業を禁止しているのは、この現状にそぐわないように思います。
収入源を多く持つ、という観点からこの本を読み、大きく共感しました。現代のシゴト観は、「タテ割り」では無く、「ヨコ割り」なのでしょう。単純に組織に属するのではなく、ヨコの繋がりからシゴトを産むのが、自分メディアを自由に持てる現代のネットワークを活かしたシゴト観と呼べるのかと思います。
一年を振り返るこの時期にこの本を読めたのは非常に有意義でした。ゆっくりと、仕事始めまでに考えをまとめていこうと思います。
また、2013年1月12日に下北沢の書店「B&B」で、経済ジャーナリストの小暮太一さんと安藤美冬さんの対談イベント「ボールペン1本とマルクスから考え始める<仕事と生き方>入門」が行われます。私も参加するのですが、2013年度の目標を定めるにあたっての有益な指針となりそうですので、興味のある方はぜひ参加されてはいかがでしょうか?