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国立新美術館で「リヒテンシュタイン 華麗なる公爵家の秘宝展」を鑑賞してきました。

美術館・博物館

以前にいた会社の同僚だった方から無料鑑賞券を譲っていただいたので、展示最終日となる12月23日(日)に国立新美術館に行ってきました。最終日ともあって大変混雑しており、ゆっくり見れなかったのが残念。本当に見たい展示は、平日に有給とってでも行ったほうがいいと、心底思いました・・・。

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国立新美術館は今は亡き黒川紀章が最後に設計した美術館として有名で、前面ガラス張りの建物外観は非常に美しく内部もモダンで、東京にある美術館の中では、ここが最もデザインに優れた建物だと思っています。

 

そんな国立新美術館で今回展示を行っていたのが、リヒテンシュタイン候国の所蔵しているヨーロッパ美術品でした。まずリヒテンシュタインがどこにあるのか全く知らなかったのですが、調べてみますとオーストリアとスイスに囲まれた人口3万5千人足らずの本当に小さな国でした(お隣のスイスと同じく永世中立国)。

なぜそんな小さな国の候が今回展示しているような美術品を所蔵していたかというと、「優れた美術品収集こそが一族の栄誉である」という一族の家訓があったゆえ。おおよそ500年に渡って収集された美術品はなんと3万点!これは英国王室に次いで、世界最大級となる個人コレクションだそうです。今まで知りませんでしたが、こんな国があったんですね。

巨匠ラファエッロ、レンブラントルーベンス、ヴァン・ダイク等の日本初公開を含む名画が見られるのが今回の大きな見所だと思うのですが、こういったコレクション型展示では今まで知らなかった素晴らしい作品を見つけることができるかもしれないことが、本当の楽しみです。

 

で、私の琴線に触れた画家が、フリードリヒ・フォン・アメリングフランチェスコ・アイエツ

それぞれの展示作品が以下です。

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「夢に浸って」 フリードリヒ・フォン・アメリング

 

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「復讐の誓い」 フランチェスコ・アイエツ

 

どちらもショップで購入したポストカードをiphoneで撮影したものなので非常に粗く、この絵画の本当のよさが伝わるか疑問ではありますが、この2つの絵に一瞬で心を奪われました。展示最終日の混雑した状況でなかったら、1時間でも絵画の前に座って眺めていたのではないかとさえ思います。

「夢に浸って」は、何よりこの表情!小説を読み心を打たれたようにも、読書の邪魔をされムッとしたようにも、如何様にもとれるこの愁いを帯びたような表情に、虜になってしまいました。ここまで表情に痺れたのは、グイド・レーニ「ベアトリーチェ・チェンチ」以来かもしれません。

「復讐の誓い」も、表情がこれから起こるであろう血生臭い出来事を予感させ、邪悪で高潔な意思が伝わってきます。この写真では全く見えないのですが、右の女性が左の女性に文書(手紙?)を渡そうとしている「手」の描写が素晴らしい。この「手」だけで復讐の意思が伝わってきそうです。

この二つの絵に共通するのは、「黒」の描写が凄まじく美しいことだと思う。髪・ドレス・ヴェールの質感がそれぞれ描き分けられており、触ってみたくなるほどに現実味を帯び、ただただ美しい。上の写真では微塵も伝わらないのが悲しい。

 

巨匠の美術品も素晴らしく、今年最後の美術館展示鑑賞として申し分ないものでしたが、この二つの絵画を見ることができたのが一番の収穫。皆さんぜひ見に行ってくださいとはもう言えないのが残念ですが、この展示を見に行くきっかけを作ってくださった元同僚の方に深く感謝したいと思います。ありがとうございました。

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