川嶋あいのインストアライブに見る、同じ収録曲のCDを2枚買う意味について。
ちょっとショックなことがあったので、書いてみます。
同じ収録曲のCDを2枚買う意味
天使の歌声と評されるアーティスト・川嶋あいが昔から大好きな私。もちろんその声もいいのですが、どちらかというと「生き方」にとても共感しています。同じ歳の一般的な人が味わうであろう「不幸」(あいさんはそう言いませんが)の何倍も大きな不幸を味わいながらも、タフに生き抜いているところに憧れています。
川嶋あい/Wikipedia
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/川嶋あい
毎年8月20日に開催される定例ライブはもとより、参加できそうなライブイベントにはできるだけ参加するようにしている私ですが、来月6月25日に発売されるニューアルバムのインストアライブイベント告知を見て、少しショックを受けました。そのページを引用してみますね。↓
川嶋あい NEW ALBUM『Shutter』発売記念スペシャルイベント@タワーレコード渋谷店 | 川嶋あい My Room
あいさんはよくインストアライブをされます。シングルやアルバムに関わらず新譜がでると、タワーレコードなどのCDショップや小さなハコで観客と距離の近いスペースでのインストアライブをしてくれるので、ファン思いなのが伝わってきてとてもいい気分になります。
今回のニューアルバムも発売に合わせてインストアライブが開催されます。CDには2種類のパッケージがあり、初回限定版にはフォトブックと、はあちゅうさんが書きおろした小説がついてくるようです。通常版はCDのみですね。こういったパッケージングは当たり前になりましたので驚きはありません。例えば某アイドルが、カップリング曲がそれぞれ違うだけのCDを何パターンも出していたりすることを考えると、良心的であると言えるかもしれません。
今回のインストアライブでは、初回限定版・通常版に関わらず、予約購入すればライブだけでなく握手会にも参加できます。ここまではいいんです。ちょっとこちらを読んでください。↓
ご予約者優先でタワーレコード渋谷店にて、6/25(水)発売《6/24(火)入荷》川嶋あいのニューアルバム『Shutter』 (初回生産限定盤:TRAK-0145、通常盤:TRAK-0146のいずれか)1枚をお買い上げ頂いた方に、先着で整理番号入りミニライブ&握手会参加券を差し上げます。
初回生産限定盤(TRAK-0145)と通常盤(TRAK-0146)を同時にお買い上げ頂いた方には整理番号入りミニライブ&握手会参加券1枚と、サイン会参加券1枚を差し上げます。
(中略)
整理番号入りミニライブ&握手会参加券をお持ちの方は、ミニライブ終了後に行う握手会にご参加いただけます。整理番号入りミニライブ参加&握手会参加券とサイン会参加券をお持ちの方は、ミニライブ・握手会終了後に行うサイン会にご参加頂けます。
何でもないかのようにしれっと書いてありますが、初回限定版+通常版を同時に買うとさらにサイン会にも参加できるそうです。私はここに違和感を感じずにはいられないのですが、みなさんはどう思われますか?これが、収録曲の全く違うアルバムが2枚同時に発売されたとかなら意味はわかります。しかし今回のアルバムは、初回限定版・通常版ともに収録曲は全く同じなんですよ。通常版しかない特典は何もない。つまり中身が全く同じ円盤を2枚買うという、至極無意味な行動を取らされるわけです。
音源をCDで買うという文化が廃れはじめていることと、AKB48がCDに握手券を封入する売り方を始めてから、CDという円盤そのものにあまり価値を感じなくなってきているのを感じます。それでもオリコンチャートに新譜の売上を食い込ませるのは、レコード会社からすると今でも重要なことなのでしょう。それは何となくわかりますが、だからといって中身が同じCDをファンの気持ちを煽って当たり前のように2枚買わせようとするシステムは、私には非常に気持ち悪く映ります。
インストアライブは、大体その新譜を買えばライブに参加できるものですが、サインを貰うためにもう1枚CDを買うということは、プラス3000円多く払うことになります。大きなハコのライブならいざ知らず、ライブハウス程度であれば3000円は1回のライブ代に相当しますよね。円盤というカタチのあるものが手に入るとはいえ、そうそう気軽に出せるお金だとは思えません。CDを買うという行為は、こんな出汁に使われるようなものでいいのでしょうか。ますます価値のないものになっていく気がします。
川嶋あいさんの指示によるものとは到底思えないので、おそらくレコード会社か所属事務所が決めていることなんでしょうけれど、何だか腑に落ちない私はサイン会参加を諦めて、初回限定版だけを買い求めようと思います。2枚買った人だけがサインしてもらえるのを横目で見ながら…。
決して川嶋あいさん個人を嫌いになるわけではありませんが、こういったCDの売り方は心底やめてほしいと思います。
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- 出版社/メーカー: つばさプラス
- 発売日: 2014/06/25
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