ハローワークでは、なぜ企業側の雇用条件虚偽がまかり通るのか
この記事を読みました。
ブラック企業!? 実際と異なる雇用条件「おとり求人」どう対応するべきか
http://www.huffingtonpost.jp/2014/02/13/black-company-otor-iob-offer_n_4785172.html
なぜ雇用条件の虚偽がまかりとおるのか?
ハローワークに職探しで訪れた際、頼りとするのが求人票ですよね。
会社名を確認して、人にもよりますが真っ先に確認するのは「給料」や「職務内容」でしょう。次に「福利厚生」や「年間休日」といったふうに、自分の求めていたる条件に符合するか確認していきます。
しかし、この求人票の内容について「雇われてみたら全然違う雇用条件だった」という苦情が、全国のハローワークなどに年間7000件以上も寄せられているらしい。
- 「求人票と支給給与が違う。18万と書いてあったのに実際は17万円だった。」
- 「通勤手当が支給されなかった。」
- 「完全週休二日制と書いてあったのに、土日も出勤しなければならない。」
- 「社会保険完備と書いてあったのに、入れてもらえなかった。」
なぜこんなヒドいことがまかり通ってしまうのか。
この記事によると、事実と違う魅力的な条件を提示して応募者を集めようとする求人の事を「おとり求人」とよぶらしい。さらっと書いてありますが、これってありえないことじゃないですか?
民法上、当事者同士は対等の立場であることを前提に雇用契約を規定している。(民法623条~民法631条)
事実とは異なる条件を提示して労働者を雇用するのって、もはや詐欺なんじゃないでしょうか?
私が以前勤めていた会社がまさにそうで、そのことを話したら「そうでもしないと応募者が来ないんだから仕方ないだろ!」と逆ギレする始末。
応募者が来ないのはただ単に会社に力が無く、全く魅力的でないだけなのに、嘘をついてまで採用しても結局そういった応募者たちは揉めに揉めて辞めていき、しわ寄せが採用担当をしている自分にくるという、誰に何のメリットもない不毛な時間が過ぎるだけです。
しかも、そういう会社にかぎって応募者の履歴書をくまなく調べて虚偽がないかしらみつぶしに探しだし、少しでも誇張していたり虚勢を張っていると見るや、ただちに潰しにかかるという愚かな行為に身を染めていたりするんですよね。
そもそも、求人条件を虚偽申告していること自体に何の問題もないと思っているんでしょう。「こちらは働かせてやってるんだから、つべこべ言わずに働け」と言っているのと同じ。
しかし、労働の原則は「当事者間は対等」であると定められています。嘘つき企業の虚偽条件に従う必要はありません。勤めはじめる前に、必ず雇用契約書の条件を確認しましょう。求人票で書かれていたことと違っても、優先されるのは雇用契約書なのですから。
こういった嘘つき企業の実情はすぐさまハローワークに報告し、間違っても黙って従うなんて判断をしないことが大事ですね。